循環器でよく使われる薬の話① ~ニトロール(硝酸イソソルビド)~

みなんさんこんにちは。

臨床工学技士Vtuberの青峰ツバサです。

今回は循環器、例えば心臓カテーテル室などで使われる薬について紹介していきます。

※初学者向けに簡単な解説になっています。

 

血管拡張薬:ニトロール(硝酸イソソルビド)

 

 

・適応

急性心不全

不安定狭心症患者における胸痛発作の寛解・予防

 

・副作用

倦怠感、食欲不振、皮膚、眼球結膜黄染、立ち眩み、めまい

 

・禁忌

重篤な低血圧、緑内障、右室梗塞、原発性肺高血圧症、Eisenmenger症候群

 

・使用法

急性心不全では1.5~8mg/h

不安定狭心症では2~5mg/h

投与量は患者の状態を見て適宜増減する

 

・押さえておきたいポイント

血管拡張作用の為、頭痛や低血圧、動悸などを起こすこともある。

利尿薬、他の血管拡張薬などは前負荷、後負荷を下げる作用がありこれらと併用する場合血圧低下作用が増強してしまう。

ニトログリセリンと比較し体血管拡張による血圧低下は起こりにくいため血圧が高くない患者に使いやすい。