循環器でよく使われる薬の話② ~ノルアドレナリン~

昇圧薬:ノルアドレナリン



・適応

急性低血圧またはショック時の補助治療

(心筋梗塞、敗血症、アナフィラキシー、循環血液量減少などのショック時)

 

・副作用

徐脈、呼吸困難、頭痛、めまい、不安、血圧異常上昇、嘔吐、

 

・禁忌

ハロゲン含有吸入麻酔薬、他のカテコールアミン系薬剤の併用

 

・使用法

1回1mgを等張液に250mlに溶解して0.5~1ml/minで点滴静注。

施設によってかわるかも

 

・ポイント

もっとも強力な昇圧薬。

強力なα刺激作用を有し末梢血管抵抗が増大、β1刺激作用もあり心筋収縮力を増加。血管収縮力が強いため臓器血流低下の可能性がある。

血圧上昇に伴う圧受容体反射により徐脈をきたす。

血管炎を防ぐため中心静脈ルートから投与する。