植込み型心臓不整脈デバイス認定士試験を受験した話

みなさんこんにちは、臨床工学技士Vtuberの青峰ツバサです。
先日行われた植込み型心臓不整脈バイス認定士資格認定試験を受験しましたので体験を伝えたらなと思います。

 

 1.植込み型心臓デバイス認定士とは

 日本不整脈心電学会が主催している植込み型心臓デバイス (CIED) に関わる医療スタッフ知識の標準化とレベルの向上などを目的にした認定資格です。


・試験日
 2022年度は11月20日に開催されました。2021年度は11月21日に開催されたので11月の第3日曜日に開催されるようですね。


・開催地
 2022年度は東京ビッグサイトで行われました。コミケで有名なところですね、試験当日はデザフェスが行われていました。2021年度もビッグサイトで行われていたので次回もビッグサイトで行われる可能性が高いです。


・受験料
 認定試験の受験料は20,700円(消費税およびシステム利用料込み)ですが、受験には指定講習会の受講が必要で別途10,000円かかります。
 合計で30,700円なので高いですね。遠方から来る方は宿泊費や交通費も必要になります。

2.受験資格

以下はホームページより引用したものです

1) 日本の国家医療資格を有すること※ 1(経験年数は問わない)     

2) 日本不整脈心電学会の会員であること                

3) 試験日よりさかのぼって3年間以内 ※ 2 に 、指定講習会※3( 年度毎に学会ホームページで公示)を受講していること                

※ 1 人間を対象とした医療行為する国家資格保有者であり、本資格を実臨床およびチーム医療に活かせることが望ましい。 ご不明な点は事務局までお問い合わせください。

※ 2 2019年指定講習会受講の場合は4年間有効とする 。           

※ 3 IBHRE/CDR/不整脈治療専門臨床工学技士資格者は免除されます。


重要なところは日本不整脈心電学会の会員であることでしょうか。経験年数は問われないそうなので忘れずに入会しておきましょう。

3.試験方式

マークシート方式による4択問題60問です。
試験時間は120分です。
4択だと思って油断しないでほしいのですが、ホームページにも書かれていないことで選択肢を2つ選ぶ問題も出題されます。

例えば以下のような問題が出題されました。

 

例)以下の選択肢からボーン・ウィリアムズ分類のⅠb群に分類される薬剤を2つ選べ。

こんな感じの問題が出題されました。どのくらいがこのタイプの問題か覚えてないのですが3分の1くらいだったような気がします。

4.試験範囲

 ホームページに学習指導要綱が公開されています。これに沿って勉強すればよいと思います。

 学会から植込み型心臓デバイス認定士公式テキストが発売されているので試験を受けた感覚から言うとこのテキストで勉強すれば良いかなと思いました。

 

 

 余裕があれば不整脈非薬物治療ガイドラインからも出題されるのでこちらも目を通してください。デバイスの適応だけでなく、推奨クラス分類の内容についても出題される可能性があります。

5.受験してみた体験談

 ここからは私の体験談です。
 まず、受験した当時は透析病院に勤めていて、私は植込み型心臓デバイスの業務に携わったことがありません。私の知識は臨床工学技士国家試験のために勉強した程度のものでした。
 勉強の仕方としては指定講習会の動画を繰り返しみて、公式テキストを出題範囲の◎と〇の箇所を読むことを繰り返しました。
 指定講習会の内容は多く出題された記憶があります(問題は持ち帰れないので記憶頼りになってます)。誤算だったのは出題範囲で〇や△になっている箇所も割かし出題されたことです(WCDやICMについてなど)。心電図をみてデバイスがどのように作動しているかを答える問題も複数ありました。薬剤に関する問題が意外と出題された印象があります。
 全体としては幅広い勉強が必要であること、しっかり勉強すれば難しくはないという印象を持ちました。デバイス業務に携わっている方はイメージがしやすく有利であるとは思いますが、そうでない方も合格は難しくないかと感じました。
 ぜひスキルアップのためにも受験してみてください!

 

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