循環器でよく使われる薬の話⑤ ~ペルジピン®(ニカルジピン塩酸塩)~

ペルジピン®(ニカルジピン塩酸塩)

 

・適応

 手術時の異常高血圧、急性心不全、大動脈解離などの高血圧性緊急症

 

 高血圧性緊急症:高度な血圧上昇により脳、心、腎、大血管などに急性の障害を生じ  

         る病態のこと。

 

・副作用

 急激な血圧低下、脳卒中急性期では重症化の危険

 

・禁忌

 急性心不全における高度大動脈弁狭窄、僧帽弁狭窄、低血圧、心原性ショック

 

・ポイント

 基本的に高血圧性緊急症に使用されるCa拮抗薬である。

 効果発現まで5~10分、持続は15~30分

 急激な血圧低下があるのでモニターが必要である。