みなさんこんにちは。臨床工学技士Vtuberの青峰ツバサです。
今回は先日行われた第12回透析技能2級検定試験を受験しましたので体験談などを伝えられたらと思います。
1.透析技能検定とは
一般社団法人透析技能検定試験制度協議会が主催の検定試験で、透析療法に従事する看護師、准看護師、臨床工学技士を対象に実際の業務遂行能力を評価したものです。
1級と2級があり、それぞれ受験資格があります。
・試験日
1年に1回、1級は3月ごろ、2級は10月ごろ開催されているそうです。
・開催地
開催地は東京のみで、地方で同時開催等はないそうです。
・受験料
1級、2級ともに15000円となっています。
2.受験資格
2級検定:
看護師、准看護師、臨床工学技士のいずれかの資格をもち、透析業務に1年以上勤務した者
1級検定:
2級検定合格者で5年以上の透析実務経験を有する者
3.検定方法
2級検定:
筆記ならびにバーチャル技能試験
※バーチャル技能検定:簡単にいうと映像問題。映像を見て正しい方を選ぶ試験。
1級検定:
1次試験(筆記)ならびに2次試験(面接試験)
4.試験範囲
ホームページに試験範囲は書いてあるのですが、要約すると透析に関わること全般です。他に、救急蘇生法や職業人としての心得(接遇、コミュニケーション技術など)もあります。
内容としては血液浄化に関係する団体や学会等が発行する最新の指針、マニュアル、ガイドラインに準拠されているそうです。
5.受験してみた体験談
ここからは僕が受験してみた体験談になります。
試験内容ですが、臨床工学技士が有利だなと思いました。
臨床工学技士国家試験のために勉強したであろう内容が出題されるため、技士の方はやりやすいと思います。
しかし、ETや細菌検査の方法、基準値や基本的透析技術について所属している施設がガイドライン等に準拠していない場合、『自分のところではこうだったな』では不正解になる可能性があるので気を付けてください。(逆にガイドラインよりも厳しい基準にしている施設もあるかもしれないので一度ガイドラインを読んでおいたが良いです)
ちなみに全部で70問(だったと思う)、5択の問題です。
バーチャル技能検定についてですが、ホームページにある例題みたいなやつが出題されます。例えば、ショック時の対応や採血の仕方などが僕の時は出題されました。
試験のやり方ですが、会場前方に大きいスクリーンがあり、そこに映像を流す方法でした。映像は1度だけ流されます。繰り返されないので注意してください。
ちなみに、全部で23問、一問目は5択、その後は2択の問題と〇✖問題がでます。
6.勉強方法
正直全部のガイドライン等を読み込むのは大変なので、こちらのサイトで販売されている透析技能2級検定予想問題集をやるのが良いと思います。
体感ですがほぼこの問題集に乗っている問題が出題されました。
特にバーチャル技能検定の内容はほぼ網羅しています。おそらく映像問題の性質上、新しく問題を作るには映像も取り直さないといけないとため新規の問題は少ないのかなと思います。
7.最後に
試験の内容は簡単な方だと思いますが、看護師さんにとっては覚えることが多いため大変かと思います。
透析技術認定士等の前哨戦にはちょうど良いかと思います。
スキルアップのためにもぜひ受験してみてください!